【インドどローカル日記6】『ワイ、ベジタリアンになる。』誰がベジタリアンになると決めるのか。

なんか体をポリポリして床にポリポリした何かを落としているルームメイトと半径2メートル以内の生活を相変わらずしているラクです。
いつもの朝ごはん
今朝、いつものようにアパートで提供される無料の朝ごはんを食べに下のロビーにおりました。
「謎のインド料理」誰かこれの名前知ってたら教えてください。
ちなみにこんなところで毎日ご飯を手で食べています。
今日は、なんか小さな少年が混じってご飯を食べていました。
おそらく4〜5歳くらい。
大家さんの親戚ぽかったです。
まあ、可愛い。
ちなみに、実は僕、子どもがめちゃめちゃ好きていう訳ではありません。
中学生の頃、職業体験で保育園の先生を体験した時に、無慈悲な愛を無条件で注ぎまくった末に、小ちゃいガキンチョからお礼にと言わんばかりに謎に大量の砂を頭に注ぎこまれた苦い思い出があるのです。
はい。
少年の前に座っていたインド人(僕以外みんなインド人ですが)のおっちゃんが、外で買って帰ってきて食べていた魚を少年に分けようとしました。
すると、大家さんが
「その子はベジタリアンだから魚は食べないのよ。」
と言いました。
現地の言葉なので実際には、
「アチャー、ちょー、ほー%&”!”ベジ!”#$ジョホ)!(”0」
ていう感じに僕には聞こえていました。
周りのインド人はみんな、
「そうかーベジタリアンなのかー、なら魚は食べないね、ごめんごめんハハハ」
みたいな感じでした。
(「アチョーチャーホンニャ!)#()!#0$%&’()0!$」)
はい。
僕はその横で上の写真の謎飯を手でパクパク食べながらその様子を見ていました。
インドでベジタリアンはしょっちゅう見かけます。僕のアパートでも日曜の夜ご飯以外お肉は出ません。なのでいたって普通の光景ではあります。
でも、ふと、
「なんでこの子はベジタリアンなんだろう?」
と思いました。
4〜5歳だと見受けられる小さな少年が自ら、
「ワイ、ベジタリアンになる。金輪際チキンも魚も肉類は一切食べぬでござる。」
と言ったのでしょうか?
いや、言わないでしょ。冷静に。
小さい頃って、とりあえずお肉大好きでしたよ僕。今でもお肉もお魚も大好きですよ。
ええ、それはもう、ねえ。
日本帰った後のクリスマスにはお寿司食べてやろうと思ってますもん。
これ読んでるおそらく日本のあなた、お肉食べるでしょ?
最後にお肉食べたのいつですか?
早くママの作る親子丼も食べたいです。
はい。
話は戻りまして、おそらくこの少年は家庭の背景があって、この年からベジタリアンの道を歩んでいるのだと思います。
あくまで憶測で仮説の話ではありますが、この仮説でこのまま進めます。
僕は今朝のこの光景に違和感を覚えずにいられませんでした。
何に対する違和感だったのか。
子どもにお肉の美味しさを教えることのしない大人の意地悪に対してでしょうか。
何も知らない子どもから、ありとあらゆる世界のお肉料理を食べるという選択肢を取り上げた事に対してでしょうか。
生まれながらに、無条件で家族のルールを継承していかなければいけないこの少年のバックグラウンドに対してでしょうか。
この少年はいつお肉の味を知り、そしていつ自らの意思で、「ワイ、ベジタリアン辞めるってよ。」もしくは「ワイ、ベジタリアン続けるってよ。」と言うのでしょうか。
幼い頃はある程度家族の方針に自然と従うのは当たり前でごく普通なことだと思います。ただ、それは誰のためを本当に考えているのでしょうか。
ベジタリアンになることがその子にとって将来幸福をもたらすという揺るぎない信念の元に下された決断であるのならば、この少年はいつその信念を真に理解するのだろうか。
なんにせよ、この少年が自らの意思で、ベジタリアンになるかならないの決断を下す日が来るのが楽しみだなと思いました。逆に来ないかもしれませんが。
ていうか、この少年が自らベジタリアンになったのかもしれないという選択肢が実は正解なのかもわからないですが。
そんなことを感じた週末でした。
ではでは、平和。
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