【インドどローカル日記2】マブゥと僕

【インドどローカル日記2】マブゥと僕

日本時間より3時間半遅れて1日が始まるここインド。

毎日クローゼットのドアを開けるとかなりの確率で小さいGが現れる。命を奪うことに何のためらいも持たずに履いていたサンダルで叩き潰す。今日はそんな一日の始まりだった。

IMG_4524ここが今僕が住んでいる部屋。青いベッドで毎日目を覚ます。この狭い隙間を挟んだ赤いシーツのベッドにはインド人が住んでいる。ちなみに僕が写真をとっている背後はすぐ壁があり、それほどの広さだということを言っておきたい。

ドア開けると一回り広い部屋がある。そこにも二人インド人が住んでいる。その大きな部屋に共同のバスルームがあり、反対則の一人部屋に住んでいる毎日嗚咽がやばいインド人と5人で共同に使っている。

今日は久しぶりに洗濯をしに屋上に赴いた。最近新しくなった洗濯機にはSAMSUNGの文字が光る。

先に洗濯をしていたインド人、名はマブゥ(すでにうる覚え)、彼が終わるまで10分ほどお話をしてみた。なんかとてつもなく久しぶりに英語を真面目に話そうと頑張った気がする。

携帯の部品とかを扱う会社でプログラマーとして働いているらしい。ITの街バンガロールぽいこと言うね。

相部屋のインド人(名前は忘れた)は親の紹介の女性と2年後に結婚するらしいが、それはこのマブゥも一緒なのだろうかと思いちろっと聞いてみた。

ちなみに相部屋のインド人は2年後に結婚するとか言ってたけど、その時になるまでどんな子を紹介されるかもわからない模様だった。

予想に反してマブゥには彼女がいた。同じ大学で知り合ったらしい。

結婚するにもいまだにカーストなるものは存在するらしい。マブゥはたまたま彼女とカーストが一緒でラッキーだったと話す。彼は別に親からのしがらみを受けることなく、自由な選択が可能のようだ。

不思議なものだ。同じインド、同じ都市、そして同じアパートに住む中で、結婚事情もガラッと変わっている。プログラマーのマブウと対照的に、相部屋のインド人(長いの以下Kと略す)はお堅い仕事に就いているらしい。インドでは一流企業の部類になり、住宅ローンなど扱う、まあ不動産である。不動産だけでなく子会社の銀行もかなり有名で街中でよく見かける名前だった。

話を聞く限りKの仕事は何やらお役所ぽい感じだった。大きい会社ゆえに政府よりの仕事が多く、もうそこでずっと勤め上げるつもりらしい。給料手当もそれなりに年功序列のような形で上がるようで、年をとればとるほど辞めづらくなる印象を受けた。辞めづらいと言うのは、そこから辞めて他でチャレンジする気力と気概が削がれていくという意味合いで。まさに日系企業だった。

それぞれ違う価値観を持っていて、僕にも僕なりの価値観がきっとあるのだと思う。その価値観ていうものは形作っているものって言うのはその人を取り巻く環境であって、非常に何が良いとか悪いとか言えないんだよねきっと。

大事なのは自分の価値観を押し付けないこと。違う価値観に触れた時には何が違うのか理解して、その違いに対してどういう態度をとっていくべきなのか、それを常に探すことが意外と好きだったりする。

ではでは、平和。