【海外インターン】インドの激務広告営業でひとりぼっちになった話。

ども。
相部屋のインド人が毎日同じ靴下を洗わずに履いてるのに気づいてなんとも言えない気持ちのらくたろうです。
今回僕が2017年の7月~9月の3ヶ月間に行なっていたインドでのインターンについて書きます。
はじめに
はじめに言っておくと、
僕は今回のインターンを3ヶ月間行なって本当に良かったと思っています。
表題に関しては、これまでネットに上がっている情報がどれも海外のインターンを美化するような体験談が多かった気がしたのであえて外したタイトルにしました。悪意などは全く込めていません。
基本海外のインターンなんてブラックというか、労働ビザなしで働かせてたりでグレーなものばかりだし。それを学生も承知で来ているはずですので。
海外インターンの広告営業業務内容
「てか、何のインターンしてたの?」てなると思うので簡単に説明。
インド在住の日本人向けに発行している日本語フリーペーパーでインターンしていました。
現在インドでは結構知名度の高いものだと思います。
このフリーペーパー、創設時から日本人の社長と学生のインターンでほぼ運営がなされています。これまで携わってきてここまで高いクオリティの雑誌を発行してきた先輩インターン生には本当に頭が上がりません。
とまあ、この辺はサブ情報。

業務内容
じゃあ、そのフリーペーパーでのインターンて一体何するの?ということで簡単に業務説明。
めちゃシンプルで、広告営業です。
フリーペーパーということで記事の大半は広告記事となります。チームは営業チームとデザインチームに分かれており、基本的にフリーペーパーのインターンというと営業というイメージが強いように思います。
広告営業、その中でもインターン生は主にローカルのインド人が経営しているお店に営業をかけます。
簡単に言うと、
「おたくのレストランは美味しいし、絶対日本人に受けると思うよ!だから是非うちのフリーペーパーで広告出して日本人にも届けようぜオラオラオラ!」
と言って言葉巧みにインド人にガンガン営業をかけるということです。
(あくまでわかりやすい例であって、実際はヒアリングを重ねて、様々な手法を用いてもっとまともな提案をしていきます。)
業務を細かく分解すると、
”営業先の選定→飛び込み・電話・メールでのアポイント獲得→商談→受注”
この営業のプロセスを全て行なっていました。
他にも、インターン生で企画記事を考えたり、経理などのバックオフィスの事務なども携わることがありました。
インターン先のカルチャー
カルチャーていうのは、まあ、あれです。就活とかでもよく言われますよね、「御社を選んだ理由は人です」、「社風に惹かれて~」ていうアレです。
一言で今回のインターン先のカルチャーを表すと「時代遅れのスポ根カルチャー」。
リアル版茂野吾朗を何人も輩出してきたのだろうかと言わんばかりの崖っぷちぶり。
具体的なスポ根ぽい例は、
- 朝8時オフィス出勤、9時過ぎ~21時までは外回り
- 月曜~土曜出勤
- 日曜に頻繁に何かしらタスクが課される
- 寝るのは大体深夜
- 結果が全て
- 結果が出ないやつは意見するな
- 結果出るまでとりあえず何時間でも働け
- しかし給料は月に3万円弱。
- 環境に対する不満は結果を出してから言え、昔の人は結果出してる。昔の人はこうやっていた、と過去の話連発。
- できない理由は全て言い訳、変化を求めない。
- この勤務環境を「ブラック」ではなく「グレー企業」と言う社員がいてビックリした
とにかく典型的な結果至上主義且つ排他的主義のブラック企業。
ブラック企業を何と定義するかによりますが、見合った対価をもらえないというのをブラック企業と考えると、明らかにやりがい搾取で鬼のような低賃金で働かせているという点をブラック以外の何というのか。
しかも、そのやりがいも昔ほどの高い結果として現れないという。
しかし、「要は結果出せばいいんでしょ」、ということになります、その通りです。
ですが、その「結果」てなんなのかは社長の一存。
僕が参加した当初、一番の古株で複数地域の統括をしていた尊敬できる先輩がいました。僕からしたら数字的にも「結果」を出して来ている人でした。
その先輩が一度、他のメンバーのミスを現状の労働環境に照らし合わせ、根拠づけて代替案を提示して擁護する意見をしました。ですが、有無を言わさずその場でその先輩はクビにされました。
社長からしたらその先輩も「結果」を出していなかったようです。
まあ、それくらい求められるものが高いインターンだったとも言えます。社長は前職でしっかり営業としてトップ成績をとっていた実績もあり、インターン期間中は営業手法など本当に目から鱗な学びを沢山いただきました。
捉え方によっては理不尽に感じることもまあまああります。
でも捉え方によっては、営業のフロントでインド人と直接ビジネスするという社会人でもなかなかできないことを学生で経験させてくれる裁量の大きい貴重な企業。
捉え方によっては、安月給で学生を“成長”と言う曖昧な言葉で釣ってめちゃくちゃ働かせるブラック企業。
捉え方によっては、自分の限界突破する極限の環境を提供してくれてかつ責任の大きい業務を任せてくれる優良企業。
賛否両論あるとは思いますが、この辺はインターン参加前に覚悟してこないと確実にミスマッチを起こします。
僕は事前にできる限りの情報を集めていたのでギャップは比較的小さかったです。
この辺の情報もしっかり事前に届ける義務があると思います。
3ヶ月の間の経験と学び

じゃあ、実際どうだったんだお前。
ということで経験と感じた学び簡単に書いて終わろうと思います。
- 1ヶ月目は全く結果出ず、もうチンカスやオワタ状態。
- 当初5人いたインターン生が色々あって(この辺の説明は割愛)インターン開始1ヶ月で1人ぼっちになる。
- 結果が出ない現状を社長にマンツーで指導をもらいながらなんとか改善を試みていく。
- 新しく後輩インターン生が来て気を引き締めるも、1週間後にはそのインターン生も辞めてまた1人ぼっちになる。
- その後再度新しいインターン生が来て、共に頑張り、なんとか1ターム目標金額達成。
- 短期のインターン生17人の受け入れし、アドバイザーとして各チームの目標達成。
- その他、記事広告の取材、会計の事務などなど。
ということで、3ヶ月間にしてはとても濃い経験をさせていただけました。
学びとしては、
- 営業の基本
- インド人とビジネスをする上での信頼関係構築の難しさ
- 愚直に行動する大切さ
- 自分が将来どのようにしていきたいのかという気づき
ですね。特に、最後の項目ですね。自分が今後どういう道を進んでいきたいのかというのを考える要素、考える材料になったのは一番大きかったです。
初めに書いた通り、色々ありましたが、僕自身インドでフリーペーパーのインターンをやって良かったです。
ちなみに、辞めるとき泣きました。苦笑
過酷な環境であることを知っていたものの、もっと結果を出そうと意気込んではいたので悔しくて泣きました。でもそれ以上に納得感もあり、その後の方向性も決まっていたので、社長ともしっかり話をして一応円満に退職できたと僕は思っています。
ていう、自己満な記事でした。
何か質問とか、文句があればコメントにお願いします。
ではでは、平和。
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