新人外資ITコンサルタントの1年目。給料は?会社の違いは?

今回は外資企業でITコンサルタントとして就職した場合、どんな一年目を過ごすのか、について書きたいと思います。
僕自身外資企業に就職して、ITコンサルとという肩書で働いています。
下記に記載する企業の種類という中で紹介する中のどこかの部類にある企業です。
ITコンサルタントをここでは下記の意味合いで使います。
”組織に対して新たなシステムの導入を成功させるための相談及び実行を行う人”
なぜITコンサルタントではなく、わざわざ外資ITコンサルタントにしたのか、コイツ外資とか調子のってるなと思われる人もいるかもしれません。
日系の似た業界に進んだ友達が少なく情報が少なかったのと、基本的に外資系の会社に結局はITコンサルタント、もしくは広義の意味のコンサルタントとしての職種が多いのであえて仰々しくも外資という言葉をつけさせていただきました。
あくまで、個人的経験と、友人からの伝聞ベースの情報を基に書くので、全てが全て正しいわけではないのです。
そのため、ふうん、程度で読んでいってください。
前提として、インフラ側もアプリケーション側も包括してるイメージで書いています。
企業の種類
まず,これからの話は3種類の企業に合わせてそれぞれ書いていこうと思います。
ITコンサルタントと一口に言ってもその実は、開発に近いのか、より上流なのか、扱う分野(IT製品、業界など)はどこなのか、よってモノが変わってきます。
今回はなるべくITコンサルという響きで思いつくものをいくつかピックアップして話してみようかと思います。
コンサルファーム
まずはコンサルと聞けば外資コンサル、いわゆる外コンとして一番就活などで身近なものが思い当たると思います。
この外コンたちもITコンサルタントになることが多いです。
例
PWC
EY
アクセンチュア
IBM(ベンダーなのか、コンサルなのかの括りは難しいです)
外資ではなけどアビームコンサル
などが挙げられます。
もちろん、それぞれの企業で様々な職種がありますので、例にあげた会社に入ると必ずITコンサルタントになるかといえばウソになりますが、比較的にIT、つまりはシステム導入に携わることが多くなります。
特徴としては、PMO的な役割が多くなると思います。
システムの開発チームは外部に委託しており、クライアントの要件に合わせながら外部の開発チームとのやりとりをプロジェクトベースでうまくすすめていく。そんな介在役になると思います。
中には、がっつりソフトウェアベンダーの専属導入マンになることもあります。
アクセンチュアのように大きな会社だと、中にSAPやオラクルの製品に特化した精通部隊がいると聞いたことがあります。
アビームコンサルなんかもSAPの製品導入が業務の中の大きな割合を占めているみたいです。
入社後の配属
インダストリーカットが主流だと思います。
製造業担当などってイメージです。
ソフトウェアベンダー
次にソフトウェアベンダーのコンサル職が挙げられます。
ソフトウェアベンダーというと、
SAP
オラクル
セールスフォース
マイクロソフト
などなどが例に挙げられます。
このソフトウェアベンダーの製品が結局のところ、各企業が新たに導入するシステムの核となる製品になります。
SIerなどがシステムを開発するのも、まるまるゼロからではなく上記のソフトウェアベンダーの製品を基にゴリゴリ追加開発していくというのが主流です。
また先ほどあげた上記のコンサルファームでは、どのベンダーをクライアントのシステム導入で採用するかという選定業務を行うことがあります。
このようにシステム導入にはこと欠かさないのがソフトウェアベンダーの存在となります。
ちなみに内資(日本の)のソフトウェアベンダーはあまり世界的には有名ではなく、オービックなどが日本で有名なベンダーという印象くらいで、ほぼほぼ外資にベンダーの地位はとられています。
最近話題になっていたワークスアプリケーションズもこのソフトウェアベンダーの部類でしたが、ニュースで散見されるような形になってしまいました。
説明がやや長くなりました。。
このソフトウェアベンダーの会社のコンサルタント職が行うことは上記のコンサルファームと似ています。ただ、プロジェクトベースでお客様に対して製品導入を行うという部分で一緒ですが、特徴は製品の機能により特化しているということです。
自社の製品を導入するので、標準でどんな機能があって、業務に対して、どう機能が適応するのか、逆に標準機能に対してどう業務を改革すべきかを提案していくという形になります。
プロジェクトによってはコンサルファームが主導で、各導入するソフトウェアベンダーのコンサルタントが数人そのプロジェクトに参画するという形も往々にあります。
もう一つポイントとして、ソフトウェアベンダーのコンサルは開発をしないと考えてもらっていいです。
すでに完成しているソフトウェアを導入するので。開発する必要がない、というのがソフトウェアベンダーの基本的なスタンスです。
日本の会社では、謎の慣習があったり、明らかに不要なのに伝統だからとかいう意味のわからない理由で変えられない業務があるので、昔はSierがゴリゴリ各ベンダーのソフトウェアをゴリゴリ開発するという構図がメインでした。
今ではクラウド化が進む開発することも減ってきています。
ちなみにソフトウェアベンダーの標準製品を開発する部隊はいないのかというと、それは外資企業なので本社のある海外にハイスペックゴリゴリ高収入のお化けエンジニア達が働いています。
もしも開発と語学に自信があれば本社の開発部隊に入り込むことも可能なのかもしれませんね。
入社後の配属
製品カットです。
会計システム担当、人事システム担当といった配属のされ方になります。
SIer
システムインテグレータの略でSIerですね。
外資だとTCS(多々コンサルタンシーサービシズ)が有名どころですね。
役割はこれまでのコンサルファームとベンダーと同じで、その中でも開発する案件が多いということです。
しかし、SIerとして知られている会社でも、ソフトウェアベンダーの製品担当などに分かれており、行う業務内容がソフトウェアベンダーのコンサルタントとほぼ同じになるということも往々にしてあります。
1年目からコンサル業に携われるかは分からないですが。
そういうとコンサルファームでも1年目だとひたすらテスト作業をするというところもあるので、どっこいどっこいになります。
配属の運しだいですね。
入社後の配属
製品カットもあったり、インダストリーカットもあるみたいではっきりとはあまりしていません。
研修について
1年目の内容になります。
1年目の研修について簡単に上記の企業部類も踏まえて書きます。
研修期間は上記で挙げた、コンサルファーム、ソフトウェアベンダー、SIerの順で研修期間が長くなるイメージだと思います。
コンサルファームの研修
コンサルファームの研修は2-3か月で基本的なビジネスマナーなどは始めの1月で、もう1-2か月は少し技術系の研修があります。そして、そのままプロジェクトにどんって感じです。
ソフトウェアベンダーの研修
ソフトウェアベンダーでは、半年前後研修がある印象です。
同様に初めの1月はビジネスマナーなどの研修で、残りの期間は技術系、とりわけ各ベンダーの試験があると思います。
オラクルだとオラクルマスターというオラクル製品に精通している証となる資格お取得しなければいけないようです。
SAPにも同様にSAPコンサルの資格が存在します。
他のベンダーにもなにかしらその製品特化の資格が用意されています。
お得なのは、これらの資格を受けるのが全て基本タダという噂です。
一つ受けるだけども2-3万円する資格がザラなので有難いですね。
しかもその資格を受けるまえに受ける研修も外部向けに有料で行っているものを社内リソースとしてタダで受講できるとのことで、それだけでも何十万もお得してることになりますね。
ずるい。
SIerの研修
技術系の研修が沢山あるみたいです。
実際にアプリケーション開発をチーム、個人で行うというところもザラにあります。
期間は半年~10か月などの期間が多い印象です。
基本的に母体がしっかりした大きな企業であれば基本長いと思っていただいて平気です。
業務内容について
一年目で研修が終わり実際に業務にアサインされた時の業務
コンサルファーム1年目業務
コンサルファームでの1年目の業務は大体、
資料作成
会議
議事録作成
の繰り返しな気がします。
その内容は外部ベンダーとの進捗内容などをくみ取りひたすら資料に落としていくという作業になるのかなと。
なので、パワポやエクセル職人に自然となります。
資料のアウトプットについて厳しい上司・先輩にぶち当たれば仕事が永遠に終わらないです。
僕の友人に、1年目ながら終電後のタクシー帰りを何回もしているという人います。
ソフトウェアベンダー1年目業務
こちらもコンサルファームとにている気がしますが、よりIT要素が入ってきます。
製品検証
資料作成
会議
議事録作成
or
製品セットアップ&テスト&保守運用
の繰り返しになります。
特に1年目だと製品検証の時間が多くなります。
製品知らずしてクライアントの業務にも入り込むことができないので、己を知り、敵を知る。
そんな感じです。
導入段階になれば手を動かして製品の設定を地道にしていくことになります。
製品ポチポチして、こんなこともできるのか!て新たな発見とかするのが好きな人にとってはいいかもですね。
SIer1年目業務
製品検証or開発
製品セットアップ
テスト
保守運用
ちょっとイメージ他わかないので割愛します。すいません。
給料
最後に気になる給料になります。
こちらは、なんとなく想像つくかもしれませんが、コンサルファーム→ソフトウェアベンダー→Sier
の順で給料が高いです。
コンサルファーム1年目の給料
ざっくりですが、
500⁻600万円
くらいです。
ベース給(年棒)が500万円前後でそこに残業代やボーナスが入ります。
コンサルファームはベースが高い上に残業代がでるところもあるので給料はかなり高くなります。
ソフトウェアベンダー1年目の給料
400万~500万中盤
外資のソフトウェアベンダーは基本年棒制で残業代がでないところが多いと思います。
なので、年棒にプラスでボーナスがでるのかでないのかで決まってきます。
働き方的にはコンサルファームよりやや厳しくなくなり、給料的にはコンサルファームに比べるとややき低くなるという印象でいいと思います。
マイクロソフトやグーグルなどでしたらまた別だと思いますが。
SIer1年目給料
300万ー350万
内資に比べると外資企業の分300万は超える印象です。
何年か勤務して早々にコンサルファームもしくは、ソフトウェアベンダーのコンサル職に転職する人が多いと聞いています。
まとめ
少し長くなり、ターゲットと記事の目的がなんなのか書いている自分でもわからなくなってしまいました。
不確かな情報もあるので、全てを鵜呑みにしないでください。
特に業務内容はもっともっと多岐にわたり、細かい話になるとキリがないのでかなり割愛しました。
すいません。
就活生の少しでも足しいなる情報になっていただければ幸いです。
ではでは、平和。
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