【ヘテロフレキシブル】カミングアウトの難しさ、理由、周囲の反応

僕は常々このブログでは自分が異性愛者でありつつ同性愛や同性との性的行為も許容するヘテロフレキシブルであると言っています。
詳しくは下記の記事
実は、オフラインでも仲のいい友人には直接カミングアウトをしたりもしています。まあ、ぶっちゃけ変わった性癖といってもおかしくはないんですがね。
最終的にこれは補足になりますが、「オレ男ともエッチするぜ~ウェイ」みたいに、わざわざ自分から言いふらすようなことはしないです。
これって、
「オレ金持ちだぜ」
「え、ラーメン二郎たべたことないの?人生損してるよマジで。」
などと同様に、自分の価値観や立場を正当化して無駄に押し付ける小物のする所業だと思っているので、あくまで、伝えたい人に伝えて、話の流れで自然に話せる時には話す、みたいな感じで最近徐々にオフラインで話しています。
僕は性的・恋愛的嗜好としては自分自身のことを生物学的に男(オス)だと自覚しており異性を好きになると自覚しているのでいわゆるストレートです。
性的マイノリティーに入るかと言われれば微妙なラインです。
ですが、明らかに周囲とはズレた性的嗜好を持っているのでハミ出し者感としてはマイノリティな気持ちでもありました。
友人にカミングアウトをし始めたのは1年ほど前(2018年春頃)からな気がします。僕が大学4年生の中頃、23歳を過ぎたあたりになります。
今回はなんでカミングアウトしようと思ったのかと、その時の友人達の反応を少しピックアップして書きたいと思います。
カミングアウトするのって意外と勇気がいたりします。
まず、カミングアウト自体て勇気がいります。
所謂LGBT +に当たる人たちに比べると比較的にただ「ヘテロフレキシブルです」とカミングアウトすること自体は容易に言いやすいのかなとも思ったりはします。
というのも、ヘテロフレキシブルのケースは、生まれ持った生物学的性を否定していないからです。
ですが、それでも僕はかなり言い出しづらかったです。
別に男ともセックスするだけなら僕個人としてはそんなに言い辛いことだとは思っていないです。
これは個々人の感じ方によりますが。
僕の場合は、ウケというポジションを嗜好していたことが言いづらかったポイントです。
普通の男女のセックスでは男性が女性に対して、ペニスを膣に挿入するという行為が行われます。
僕が女性とセックスする時もそのような行為を基本的にはします。
僕が男性とエッチをするときはそこで女性側に僕がなるということです。
これは、自分自身を男だと自覚している身からすると、あまり自分自身がまず認めたくない事実でもあります。
男だと自覚しつつ、男女が行う行為の女性の立場になる。
そこにハードルの高さを感じていました。
シンプルにこのカミングアウトにおいて、今まで
”男女の恋愛が普通で、セックスにおいては男性がペニスを女性の膣に挿入するという行為を当たり前だと考えている人”
にとってはあまりにも性的嗜好が異なります。
- 男女でセックス→男同士でセックス
- 膣に挿入→アナルに挿入
- 男だから挿入する側→男だけど挿入される側
全てが違います。
そのため、そもそもの、
「え、男とセックスするの?」
から始まり、
「アナルでしょ?」
となり、しまいに、
「え、挿れられる側?」
というトリプルパンチになります。
人によっては気持ち悪さを催したり、軽蔑の視線をする人もいるかもしれませんので、そうするとトリプルどころではなくなるのです。
いうならば、M性感帯のお店に通って、ドSのお嬢様にペニバンでアナル犯されていますてカミングアウトするのと変わらないくらい言い辛いことです。
人は、あまりにも自分と違う世界を見ると拒絶反応を起こす場合があります。
見たくないものを見ないという、いうならば生物的本能とも言えるのかなと思ったりもします。
もし僕が、周りの目を全く気にしないという性格であれば、そもそもヘテロフレキシブルとわざわざカテゴライズすることすらしないで、
「うん、男に挿れられたことあるよ。え、まだやったことないの?おすすめだを」
と言えるのかもしれなかったです。
最近は聞かれればこのように言えるようにもなってきているかなと感じています。
とはいえ、結構周りの目を気にする方だったので、僕は自分の性的嗜好に気づいてから約5年間黙っていました。(興味を持った幼少期を含めればもっと長いですが、実際に行為に至った時から数えて5年としています)
おそらく、過去の所謂LGBT +と呼ばれている人たちは、もっと長い年数を胸にしまい込むしかなかったという人が大半だと思います。
僕はラッキーな時代に生まれたとすら感じます。
なぜ、カミングアウトしようかと思ったか
別にもともと自分がなにか悪いことをしているという気持ちがあったわけではないです。
ただ、どこか恥ずかしさを感じていました。
自分がなんかやましい、後ろめたいことをしているという罪悪感みたいな気持ちがありました。
でもそれ以上に、そういった思いを払拭したい気持ちがありました。
以下に自己承認欲求と自己肯定感の二つの観点から理由を書いてみました。
自己承認欲求。
自分を認めて欲しかった。
僕は周りから自分という人間を認めて欲しかったのだと思います。
これは、友人達に今まで隠していたことを懺悔する意味ではなく、隠していたことを認めてくれる人だと感じたからカミングアウトしたという風にも考えられる気がします。
(自分で書いててよくわからない)
自分がどんな人なのか、それをもっとしっかり伝えた上でも変わらない交友関係を築くことができればそれは真に自分という人間を受け入れてもらえたということなのだと思いました。
間違ったことをしていないんだという承認を他者から求めていたのかもしれないです。
自分で自分自身を以前よりも認めることができていたから。
そして、そのように、自分自身をもっと認めてもらいたいという気持ちは、自分で自分のことを認めるという行為からスタートしていると思います。
自分がどういう人間で、それを認めるという行為。
特に周囲との違いを気にしてしまう人にとっては、まず周囲との違いを自分なりに理解して自らの中に落とし込むという行為をする必要が出てきてしまいます。
ここには、周囲との尺度、自分と他との世界観の違い、その辺を約5年間かけてようやく認めることができたのかなと思っています。
幸いにも、大学の友人にそういう性的マイノリティーや社会ではまだタブー視されている物事に向かって意見を言っている友人や、中学、高校の同級生にもそのような当事者がいたりなど、理解のある環境に身を置いていたのは大きかったと思います。
カミングアウトした時の友人達の反応
そんなに多くはないですが、仲の良いグループには概ね直接伝えられているかなとは思っています。
意外にも、「なんでもっと早く言わなかったのか」と言われることがありました。
それは純粋に安心しましたし、嬉しかったです。
あとは、普通に「へー、」とか「まあ、あまり驚かない」など。
もちろん中には「マジか(笑)」みたいな感じで驚きを見せる友人もいました。
僕自身も前からレディボーイとセックスした話など性的嗜好が若干異なっている話を少しづつしてギリギリのラインで布石を打っていた節はありましたが、それが功を奏したのか、何か大きな友人関係のトラブルにはならなかったです。
ゲイの友達にはふざけて「舐めさせて(笑)」みたいに言われたこともありましたが、流石に断りました。
時には話がヘテロフレキシブルで盛り上がったりなども、話のネタになったり、自分自身も今まで言えなかった話とかできるようになりQOLがグッと上がった感じはありました。
総じて、カミングアウトしてよかったです。
以前お付き合いしていた彼女にもこのことは一通り話してありました。
カミングアウトしてどんな変化があったか
そんな大きな変化があったわけではないですが、ポジティブなことが多いです。
- 友人関係良好
- 自己肯定感が増した
- 話のトピック(ネタ)が増えた
まあ、家族にはわざわざ話すことではないですし、そんな普段からそういう下の話をするわけではないので特段話す予定はないです。
それと、男性とエッチは結構長いことしていないです。
これは彼女がいた期間はしていなかったというのもあるのですが、カミングアウトすることでそこ(男性との行為)でしか満たされなかった承認欲求が解消されたというのも一つ理由にあるのかなと思ったりもしたりしました。
そのおかげ本当の意味で性癖の一部へと変化したのかなと。
まとめ
ここまで読んでくれた人いたらありがとうございます。
なんか、ちょっと性癖が変わってるだけで偉そうに長々と書いてしまったかなと反省しています。
実際、「僕熟女がめっちゃ好きなんです。」ていうレベルと対して変わらない気もします。
なんか、もっと書いて欲しいことあればコメントでもなんでも連絡お願いします。
細々と趣味で書いている雑記ブログなので、他にも要望があれば出来るだけ書きます。
ではでは、平和。
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