【社会人メモ】ERPコンサルタントの業務内容、転職先

はじめに
今回はERPシステムの導入コンサルタントがどういう業務を行うかを自分のためのメモも兼ねて書いていこうと思います。
💡こんな人に読んで欲しい
- これからコンサル業界への転職を考えている方
- 就活生
僕自身はこの2020年4月から社会人2年目になったばかりのペーペーです。
ERPパッケージソフトウェアがある会社でERP導入のコンサルタントをしています。
まだまだ新米で駆け出し中ですが、日々学ぶことが多く仕事自体にはとても満足しています。
2年目にもなるということで、現在の業務の振り返りも兼ねて少し整理をしようと思い今回の記事をかきます。
ERPコンサルタントって?
そもそものERPて何?という方はググっていただくのが手っ取り早いですが、簡単にいうと、会社のお金回りを管理するシステムになります(お金だけではないですが、ざっくりな説明として、、)。
Enterprise Resource Plannning の略です。
そしてERPコンサルタントとはざっくりいうと、このERPシステムの導入を行う人のことを言います。
コンサルタントとわざわざ名前を付けてるのは、見栄えが良いからここではそう書かせていただいています。
そもそも今回話しているシステムって何を指すの?
これは主にこれから就活をする学生さん向けの説明になります。
僕自身入社前に社会人の方と話していて”システム”ていう単語をよく耳にしていましたが、一体なんのことなのか具体的なイメージを持てずにいました。
なんか、イメージでいうと、パソコンに色々と入力をするアレです。
バイトなどでタイムカードきったりするアレや、レジで商品のバーコードを読み取る機会など、レストランでお客さんが直接注文できるタブレットのメニューなど、あれらは総じてシステムの簡単な例になります。
何かしらの目的でデータを集約させる仕組みのことだと思ってもらえればいいと思います。
今回のERPシステムでいえば、どの商品が売れて、その売上いくらで、いつ入金されて、仕訳がいつ作成されるのか、などといったことを管理しているものになります。
業務内容
大まかなな業務の流れは以下の4点になります。
- システム検証
- 業務フローの整理
- システム設定(たまに開発)
- テスト検証
ちなみにこれはERPに限らず、その他の業務パッケージシステム全般に共通している内容になります。
具体的には
システム検証
ERPのシステムをひたすらちゃんと動くか検証していく作業になります。
だいたい、パッケージで既成ソフトがあります。
SAP、Oracle、Microsoft、オービック、Workday、freeeeなどなど。
どの製品を触るかは入社した会社、配属されたPJ、部署によりことなります。
どのパッケージソフトにも標準で搭載されている機能があります。
その機能が本当に動くのかどうかを確認するという作業になります。
例えば、請求書を発行したいといった時に、システム上で請求書発行ボタンを押したら登録されている発行先のメールにちゃんとPDFファイル形式で送信されるのか?、などといったことをシステムの機能を一つ一つ触りながら検証していくという流れになります。
そんなの標準で用意されているのだから動くにきまってるでしょ、と思うかと思いますが、さまざまな設定がその背後に潜んでいるので、この場合はどうなるのか、などといった確認が必要になります。
また、ときたま、バグで標準機能が使えないといったこともあります。
そして、扱う製品のことがわからないとそもそもお客さんと話が思うようにできないという問題がめちゃくちゃ大きいです。
業務フローの整理
製品の導入に際して、導入先の企業のユーザーさん(ERPだと財務部の方や購買部の方がメイン)がどの実業務のどのタイミングで使うのかというのを整理しないといけないです。
そうすると、普段お客さんがどういう業務を行っているのかを把握しなければいけなくなります。決算業務や支払業務など。支払であれば、どの企業が保有しているサービスのどのサービスに関する支払なのかまでもしも支払プロセスが異なっていれば整理する必要があります。
そのため、どんな業務があって、その一つ一つの業務のどのタイミングで導入するシステムを使うのを整理することがめちゃくちゃ重要になります。
こちらの業務を行うにあたり、かならずERPコンサルタントとして問われるのはお客さんの業務に対する知識、平たく言うと、会計分野に関する業務知識があるかないかは大変重要な部分になります。
システム設定(たまに開発)
システム検証を行い、業務フローの整理が済んだのちは、導入先企業の従業員が使うようにシステムの設定をしていきます。
システムの設定とはなにかというと、簡単な例ですと、お手元のスマホの設定みたいなイメージです。
iPhoneであればAppleアカウントを作成しスマホに連携する。メールの通知は普段こないのでしっかり逃さないようにオンにして、でもLINEはメッセージが沢山くるのでバイブレーションはオフにして静かにさせる、みたいな設定をERPのパッケージでも行います。
支払先の銀行情報を登録したり、税の種類を登録して、どの支払方法だとどの税分類がデフォルト値として表示されるようにするか、などといった設定をこまごまやっていくことになります。
この設定部分を知らないと、お客さんの質問に答えられない場面なども往々にしてあるので、新卒の僕などはしっかりここの検証作業に取り組みシステムの仕組みを理解するようにしています。
テスト検証
システム導入の終盤に行うのがこのテスト検証です。
実際に、業務フローに合わせて設定をすべて行った後に、果たして、これまでの設定で想定している業務が全て行えるのかシステムのテストを行います。
テストパターンをつくり、どのパターンでもシステムが動く証明を作成します。
これはこれまでの業務のなかでもさらに細かい業務になります。
身につく知識
これまでのERPコンサルタントとして取り組む業務を通してどんなスキルが身につくのかというのを考えてみます。
以下のスキルが身につくスキルだとと考えています。
会計業務知識、製品知識、SQLなどのITスキル
会計業務
会計業務知識(場合によっては購買業務知識)
業務フローのところで説明したようにお客様の業務をしらないと始まらない部分があります。
そのため嫌でも会計業務の知識はついていきます。
かくいう僕は、、、まだまだ勉強中です。。
場合によっては購買業務などのサプライチェーンと関わりある部分の知識も、参加するプロジェクトによっては知識がみにつくと考えています。
製品知識
先でのべたように、検証作業や、テストを行っていくと嫌でも製品知識がみにつきます。
しかし、果てしなくて機能があるので100%製品を理解している人はほとんどいないと思います。
また、先で述べたようにERPパッケージ企業はいくつもあります。それぞれの製品で仕様が異なります。
1つ身に着ければ、全てに精通できるというわけではないです。しかし、すくなからず、一つしっていれば、設定のコツや機能の特徴が似ている部分で勘が働くようになります。(と先輩から伺いました)。
SQLなどのITスキル
SQLてなに?て人もいるかと思いますが、簡単に欲しいデータをデータベースから引き抜いてくる命令文みたいなものです。
ERPを使用する業務では帳票と呼ばれる、レポートのようなものが沢山でてきます。標準のレポートでは項目が足りないというものが往々にしてあります。
そのような場合はSQLなど、データを扱う言語を使ってレポート作成することもあります。
または、APIなどを使い他のシステムとのデータ作成、参照の連携を行ったりします。
その過程でITスキルに関しても身についていくと思います。
主な転職先
上記を踏まえて、その先の転職はどういうところが可能性としてあるか少し記載します。
僕自身、今の会社にずっといるつもりはありません。
もっと業務について学び、ある程度現在扱ている製品についての知識をみにつけることができれば、年収のベースアップを狙って、もしくは他に携わりたい業務に近いところに転職することを考えています。
転職先としては、会計業務にもっと深く入る会計系コンサルファーム、もしくは製品よりにいきSIerやパッケージベンダーにいくか。
あまり、ベンチャー企業や、業務よりにいって事業会社にいくなどの話は聞かないです。
まとめ
まとめとしては、ERPコンサルタントはシステムも会計分野も理解して、こまごまとした仕事をすると。
全然触れていないですが、プロジェクトベースで上記の業務は行われていきます。そのため、プロジェクトをどう進めるか、導入先とのコミュニケーションのとりかたなど、他に大事な部分が沢山ありますが、今回はベーシックな部分をふれていきました。
僕自身まだまだ経験が浅いのでそういった込み入った話がまだできないというのもありますが。。。
是非、これから就活を行い学生や、ERPの業界に転職を考えている人の役に立てればうれしいです。
ではでは、平和。
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